石井 秀武議員が質問(決算審査・県土整備部)を実施

決算特別委員会  [ 10月16日(水)県土整備部・石井(秀)委員 ]

1 大規模自転車道の利活用について

はじめに、大規模自転車道の利活用について、3点お伺いします。

今定例会で、和田委員より「淡路島のロングライド150」や「あわいち」の紹介がされ、淡路島内における自転車道の整備について質問がありました。現在、淡路島はサイクリストに大変注目されていますので、県として分かりやすい案内板や誘導サインの設置、さらには危険個所や駐輪スペースを整備していただけることは、自転車の愛好家として、また、全国高等学校選抜自転車競技大会などを誘致したいと思っている私として、大変興味深い質問でありました。

さて、本県における大規模自転車道は、自然公園やレクレーション施設等を結ぶとともに、増大する自転車利用に対処するため、昭和49年度から整備されています。昭和60年度に完成した全長35.0キロの姫路明石自転車道、昭和61年度から着手し平成6年度に完成した全長22.5キロの加古川右岸自転車道、平成7年に着手し、現在整備中の播磨中央自転車道線の3路線であります。播磨中央自転車道線は、来年度にはいこいの村はりまの南側のⅠ期工区13.6キロのうち未整備区間0.8キロの整備を完了する予定とお聞きしています。

この整備により東播磨・北播磨・中播磨の3つの県民局管内において全長71.1キロの自転車道が整備されることとなります。(本来でありましたら、各自転車道の特徴を紹介させていただきたいところですが、時間の関係もありますので、ここでは割愛させていただきます。)

昨今の自転車ブーム以前からも、全国的にも、本州と四国を結ぶ「しまなみ海道」に並行して走る全長80.4キロの「瀬戸内海横断自転車道」や近場では琵琶湖東部を走る全長26.2キロの「びわ湖よし笛ロード」などは、おすすめの自転車道であります。また先般訪問した安曇野では、「あづみ野やまびこ自転車道」や「安曇野スケッチロード」など、地域の観光拠点を生かした魅力あるコースづくりで人気を博しています。

今回の未整備区間の整備・開通に伴い、明石から加西まで自転車道で繋がることになります。長距離を楽しむサイクリストはもちろんのこと、家族連れや観光客などにも魅力を感じていただけるよう、整備するだけでなく、利活用してもらう仕掛けづくりが必要であると考えていますので、以下3点にわたり質問させていただきます。

 

(1)自転車道の安全管理対策について

はじめに、先程も紹介させていただきましたが、人気のある自転車道では、周辺にレンタサイクル施設を整えているほか、周辺の観光資源を生かしたモデル周遊コースの案内など、きめ細やかな対応がなされています。また、増加する自転車利用に伴い、自転車どうしの事故や歩行者と自転車が錯綜することによる事故が増加する傾向にあることから、自転車専用通行帯の整備や自転車歩行者道内の通行位置の明示など、自転車走行空間を確保していくことについても、きめ細やかな対応がなされているように感じています。

そこで、特に自転車道を安全に活用していただくため、自転車道の整備にあたり、横断交通に対する注意喚起の案内板や誘導サインの設置など、安全管理上の課題に対して、どのように考えているのかお伺いいたします。

 

(答弁 ①)

 

(2)自転車を活用した神戸電鉄粟生線等の利用促進について

次に、「自転車を活用した神戸電鉄粟生線等の利用促進」について、お伺いします。

粟生線の利用促進については、先ほど芦田委員から質問されたところですが、現在、神戸電鉄への自転車の持ち込みについては、「解体して専用の袋に収納したもの又は折りたたみ式自転車であって、折りたたんで専用の袋に収納したもの」に限り無料で持ち込むことが出来ます。

一方、近江鉄道などはサイクルトレインとして無料で自転車を車内に持ち込むことができます。

そういった事例を踏まえ、粟生線や北条鉄道に無料で折りたたまずにそのまま気軽に自転車を積むことができる環境を整えることができれば、サイクリストを神戸から集客することも一定程度期待できるのではないかと思いますが、鉄道を所管する県土整備部として、このアイデアを鉄道事業者へ提案することに対して、どのような所見をお持ちなのかお伺いします。

 

(答弁 ②)

 

(3)播磨中央自転車道線の全線開通に向けた見通しについて

最後に、播磨中央自転車道線の全線開通に向けた見通しについてお伺いします。

姫路明石自転車道の終点である明石には、明石公園内に自転車競技場があります。また、現在整備中の播磨中央自転車道線の本来の起点であります播磨中央公園にはサイクルランドがあり、点と点をしっかりと自転車道で結ぶことにより、自転車道としてより魅力ある仕掛けづくりができるのではないかと思っています。

本県の大規模自転車道は、昭和49年度の姫路明石自転車道への着手以来、着々と整備されてきた自転車道であり、全線開通により国内有数の魅力ある自転車道に発展できると思っています。残りの区間を整備していくにあたっては、既に整備された自転車道について、利用促進を確実に図っていくことがその条件となると考えていますが、全線開通に向けた今後の見通しについて、お伺いします。

 

(答弁 ③)

 

 

2 県立都市公園の市町への移譲について

次に、県立都市公園の市町への移譲について、お伺いします。

県立都市公園の市町への移譲については、3年前の新行革プランの総点検において、「地元利用率が高い、公園内の施設を地元市町が管理しているなど、地域性が強い小規模な都市公園」については、廃止することとし、神陵台緑地、明石西公園、西武庫公園、北播磨余暇村公園がその対象となりました。

また、廃止する施設のうち、地元市町が移譲を希望する施設については移譲するとの方針も併せて出され、その結果、昨年4月には西武庫公園については、尼崎市に、北播磨余暇村公園については多可町にそれぞれ移譲されました。

残念ながら、明石西公園、神陵台緑地については、市町との移譲協議が整わず、都市公園としては、廃止することになりました。明石西公園の南側の園地は隣接する県立がんセンター敷地として一般開放し、北側テニスコートは、体育保健課に移管したうえで県立神戸西テニスコートとして運営しています。また、神陵台緑地についても、環境林として一般開放され、いずれの施設におかれましても県民が利用する機能を残しつつ、県有財産として活用され評価しています。

その一方で、移譲した2施設については、移譲前の予算特別委員会で、ここにおられます、谷井委員より、市町に移譲する県立都市公園も含めた公的施設については、県は移譲交付金を渡すことで、移譲を完了したというのではなく、市町と一体となって、市町がきちんと運営できるようになったと確認できるようになるまでサポートしていくべきとの質問があったところですが、私は今回、昨年4月に移譲してから1年半が経過したこの機会を捉えて改めて、以下3点についてお伺いしたいと思います。

(1)県立都市公園の市町への移譲条件について

はじめに、県立都市公園の移譲にあたっての条件について、お伺いします。

 

(答弁 ④)

 

(2)廃止による維持管理費の削減額について

県立都市公園の維持管理費は、行革の取組みの中で削減してきていることと思いますが、この度、4公園を県立都市公園として廃止したことと併せて、県立都市公園全体に係る年間の維持管理費はどの程度削減されたのか、お伺いします。

 

(答弁 ⑤)

 

(3)移譲後の運営に対する県の関わりについて

最後に、移譲後の運営に対する県の関わりについてお伺いします。

移譲後にあっては、より住民に身近な市町により運営されることから、地域の主体的・自主的な運営による地域の活性化が期待できます。その一方で、移譲後においても、県民にとって必要な機能については、移譲前の水準を最低限維持していく必要があることから、移譲後も施設が適切に運営されているか、モニタリングしていく必要があります。

そこで、移譲した2施設における移譲後の運営について、これまで特に問題となった事例は聞いていませんが、移譲後の公園の運営に対して県としてどのように関わっているのか、ご所見をお伺いします。

(答弁 ⑥)

 

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