小池ひろのり議員が質問(予算審査・病院局)

予算特別委員会質問(病院局)

平成26年3月6日(木)

1 こども病院の移転整備について

(1)神戸市立医療センター中央市民病院との連携について

現在、県立こども病院はポートアイランドⅡ期において、平成28年度の開院を目指した建設工事が進められています。

こども病院が、小児・周産期医療の全県拠点病院としての役割をこれまで以上に果たしていくためには、単なる建て替えにとどまらず、施設面に加えて診療面での充実が不可欠であると考えます。

この診療機能の充実には、こども病院そのものの機能充実と合わせ、移転整備地に隣接し高度で総合的な医療機能を有する神戸市立医療センター中央市民病院との連携が何より重要であると考えます。

そこで、中央市民病院とどのような連携を行おうとされているのか、更に、連携によって、どのように機能充実が可能になるのか、また、連携に向けどのように協議を進めているのかお伺いします。

 

(2)小児がん拠点病院としての機能充実について

小児がん患者に質の高い医療及び支援を提供するためには、一定程度の医療資源の集約化が必要なことから、国は、昨年2月に、県立こども病院を含めた15の小児がん拠点病院を指定しました。県立こども病院も、全国で5番目の指定を受け、今後さらに質の高い小児がん治療を提供していくことが求められています。

小児がん対策の充実は、平成24年6月に閣議決定された「がん対策推進基本計画」で重点的に取り組むべき課題として示され、本県においても平成25年4月に、「兵庫県がん対策推進計画」で、小児がん対策の推進が掲げられています。

そこで、県立こども病院が、小児がん拠点病院として現在どのような取り組みを行っているのか、また移転後の新病院で小児がん医療の機能充実をどのように図ろうとしているのか、ご所見をお伺いします。

2 小児がんに重点を置いた新粒子線治療施設について

(1)対象患者の想定について

小児がんに重点を置いた新粒子線治療施設の整備にあたり、まずは提供する医療、対象とする患者についてお尋ねします。

小児がんに重点を置いた新粒子線治療施設の整備事業費が当初予算案に平成26年度実施する基本設計、実施設計及び用地取得等に係る経費として約6億7千5百万円が計上されています。

がん細胞に対してピンポイントで照射できる粒子線治療は、発育・発達障害など小児がんの治療に伴う晩期合併症の発症リスクの抑制に極めて有効と聞いています。現在、小児がんは、小児の死亡原因の上位を占めており、小児がんに重点を置いた新粒子線治療施設の整備は、小児がんに苦しむ患者、家族にとって極めて朗報であると思います。しかしながらその一方で、粒子線治療は、必ずしも全てのがんに有効な訳ではないとも聞きます。

そこで、新粒子線治療施設においては、どのような患者が対象となるのか、またどれくらいの患者を受け入れようとしておられるのか、現時点の想定をお伺いします。

 

(2)医療スタッフの確保について

新粒子線治療施設が、その能力を十分に発揮するためには、粒子線治療施設を使いこなせる専門医や医学物理士などの医療スタッフの確保が不可欠であります。

しかし、岡山県や大阪府など他府県でも粒子線治療施設の整備が進められており、粒子線治療に対応できる専門的な医療スタッフの全国的な不足が懸念されています。

そこで、新粒子線治療施設の運営が上手くいくのかどうかのポイントは、専門的な医療スタッフの確保と考えますが、今後、新施設の開設に向け医療スタッフの確保をどのように取り組んでいこうとされているのか、ご所見をお伺いします。

 

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