竹内 英明議員が質問(予算審査・病院局)

予算特別委員会部局審査(病院局)

質 問 者   竹内 英明 理事(民主党・県民連合)

 

1 県立姫路循環器病センターと製鉄記念広畑病院の統合検討について

 

(統合に至った経緯、神大医学部の意向)

先日、県立姫路循環器病センターと製鉄記念広畑病院が統合し、2021年度にも新たな県立病院として姫路市内に開設する方針との報道があった。 まず、統合に至った経緯とともに、医局として医師を送り込んでいる神戸大学医学部の意向とあわせて伺う。

 

(統合検討の時期)

製鉄広畑病院には、先日、巨額の経費をかけて災害拠点病院としてのドクターヘリの準基地としての施設等を整備し、運用が始まったばかりである。一般的に考えて、このような統合の検討がなされているなら、この投資について、別の検討があったのかとも思う。

いつからこのような統合の検討を始めたのか伺う。

 

(地域の声の反映・姫路市、地元医師会)

報道では、県立病院と民間病院の統合は県内初で、循環器病センターの施設の老朽化などの課題と、製鉄記念広畑病院の救急医不足解消の課題を解決したいという考えが一致したとのことであった。

方針決定に当たっての地域の声の反映や姫路市、地元医師会などの意向はどうだったのか、また、今後詳細決定に向けては、どのように意見を聞いていくのか伺う。

 

(統合に伴う新日鉄住金との関係・新病院のネーミング)

製鉄広畑病院の院長が「企業病院から始まり、新日鉄の思いが入った病院だが、仮に名前が残らなくても、機能が高められることから統合を決断した」とのコメントが報道されている。このコメントからも、製鉄広畑病院には企業病院としての長い歴史があるし、製鉄広畑サイドのネーミングに関する思いが私にはうかがえる。

そこで、新病院のネーミングは、((姫路循環器・製鉄広畑病院?)でどうかと思うが、)どのように決めていくのか伺う。

 

(統合に向けた様々な課題)

統合に向けては、様々な課題があると考える。

先程も申し上げたように製鉄広畑病院は、巨額の経費をかけて災害拠点病院としてのドクターヘリの準基地としての施設等を整備し、多額の借入金があるが、その処理はどうするのか。また、両病院の職員の雇用は維持されるのか。さらに、現製鉄記念広畑病院は3次救急等を担っているが、広畑周辺の救急医療のあり方をはじめ、同病院の今後の役割はどうなるのかなど、課題をあげればきりがないと思う。県病院局として、現段階での課題をどう認識し、どのように解消していこうと考えているのか伺う。

 

(新病院の場所、病床数)

県民の皆さんが統合に当たって、一番注目しているのは、立地条件と機能だと思う。「JR姫路駅東の再開発用地を候補として市と協議」、「病床数は両病院をあわせた742床を軸に検討」との報道もあるが、新病院の場所や病床数に関する考えを伺う。

 

 

2 病院事業会計に対する一般会計繰入金について

 

(5事業の損益)

平成27年度の県立病院事業など5事業の損益見込みは、収益的収入1,154億7,248万2千円、収益的支出は1,213億5,695万3千円となっており、差し引き58億8,447万1千円の赤字の見込みである、この見込みは、一般会計からの繰入金を収入に入れた上でのものだが、平成27年度予算では、繰入金をいくら計上しているのか。

→136億円

 

(企業債に係る繰入金)

収益面での136億円の他に、病院の建設費など起債に係る企業債の償還費用の一部割合も一般会計から繰り入れていると思うが、それはいくらか。

→34億円

 

((コメント))

繰入金の合計は170億円になる。これには、国が繰出し基準を設けているもののほかに、県が独自の基準を設けて繰り出しているものも含まれる。今日は時間がないので個別の議論は避けるが、救急医療、高度医療等のためではあるものの、こうした支援を一般会計から実施しているということも、県民の皆さんに分かるようにしておく必要がある。

 

 

 

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