向山 好一 議員が質問(病院局)を実施

 

1 兵庫県立病院の癌がん検査・治療の評価について

(1)がんセンターについて(企画課(企画調整班))

 

先日、東京工業大学の大隅良典名誉教授がノーベル医学生理学賞を受賞され、「オートファジー」という言葉が流行語になっていまする。これで、この分野で日本人が2年連続受賞となり、日本の医学研究が世界のトップレベルにあることを証明していまする。それだけに、そういった研究成果が死亡率トップの癌治療にどう活かされているのかということは日本人としては大いに興味あるところですだ。

先日、ある方から東京にある「ガンがん研・有明病院で検査を受けたいのだがどうしたらいいのか」という相談を受けました。その前には、りんくうタウンにある「ゲートタワーIGTクリニックが治療に優れていると聞いているがどうなんだ」との相談も受けました。

そのとき、兵庫県民なのに遠方の病院を評価し、そこで検査なり治療を受けたいと思っているのはなぜなのか?明石にはがんセンターがあり、淡路や西播磨には先端の医療センターがあるのに、なぜ選択肢に入っていないのかと疑問に感じました。

 

そこで、伺いたいのですがは、兵庫県における都道府県がん診療連携拠点病院であるがんセンターは、日本の最高レベルにあると話題にのぼる医療機関と比べ、癌の検査や治療で劣るのか、同レベルなのか、あるいは優れているのか、可能なら数値的・客観的にお答え頂きたいと存じます。

 

 

(2)粒子線医療センターについて(経営課(経営班))

先ほども触れましたが、兵庫県にはがんセンターと並んで、全国初の自治体立の粒子線治療施設である粒子線医療センターがありますが、最近実患者数が減少していると聞きます。

これはほかの都道府県でも同様の施設が増加しているためだとお聞きしていますが、実患者数の増に向けて、病院局においてはどのような取り組みをなされているのか、ご答弁をお願いします。

 

 

(3) その他の県立病院の取り組みについて(経営課(業務班))

兵庫県にはがんセンター、粒子線医療センターのほか、淡路医療センターや尼崎医療センターなどがん拠点病院となっている、立派な病院があります。

そこでは先端医療を行うためのPETやIMRTなどが導入されていますが、これらは非常に高額な機器のため、当然ながら有効に利活用していただく必要があります。そこで、昨年度はどのような取り組みがなされたのか、ご答弁をお願いします。

 

2 ロボットリハビリテーションの病院現場での臨床応用について(企画課(病院整備班))

先日、リオでのパラリンピックが閉幕しました。障害をもつアスリートがハンディを乗り越えて競技する姿は我々に大きな感動を与えました。と同時に、障害をもつ人にとって補助器具がどれだけ重要かということも痛切に感じました。

その補助器具の一つに筋電義手というものがありまする。筋電義手は、筋肉が収縮するときに生じる微量の筋電位を利用して本人の意思で指を動かせる電動の義手のことですだ。特に、子どもにとっては、お茶碗を持ってお箸で食べる、紙を持ってハサミで切るなどの両手での動作を可能にし、体のバランスを整えるなど、成長過程でのさまざまな利点が挙げられまする。

私はこの医療は日本、そして世界に誇れる立派なものだと思っている。しかし、残念ながら県民の皆さまにあまり知られていない。そこで、PRを含めて当局に伺うが、県立リハビリテーション中央病院で行われているロボットリハビリテーションとはどのようなもので、患者からはどのような評価を得られているのか、ご答弁をお願いしますする。

 

3 病院局医師修学資金貸与制度について(管理課(職員班))

兵庫県には「病院局医師修学資金貸与制度」というものがあり、大学の医学部に在学している者のうち、麻酔科や小児科、産婦人科などの医師として県立病院に勤務する、あるいは淡路・柏原(かいばら)病院などに勤務する意思を持っていれば修学資金を6年間貸与し、実際勤務すれば返済が免除される制度ですだ。

その額、総額1,020万円、さすがに医学部だから高額ですだ。しかし、それだけのインセンティブを与えていながら平成27年度の診療科枠の制度利用者は、募集10人に対し6人と、6割に留まっていまする。

何故、それだけの応募に留まっているのか、当局のご所見をお伺いしますする。

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