上野 英一議員が質問(予算審査・県土整備部)

平成30年度予算特別委員会<県土整備部>

質問日:平成30年3月12日
質問者:上野 英一 委員

 

1 播但連絡道路南伸部における有料道路事業導入について

播但連絡道路は、国道312号のバイパス機能を持ち、さらに県土の骨格となる南北軸として、県道路公社による有料道路事業で整備されました。

一方、国の直轄事業により北近畿豊岡自動車道が春日から氷上、和田山、八鹿氷ノ山、日高神鍋高原ICと順次開通しており、無料開放されています。

北近畿豊岡自動車道など高規格幹線道路の整備が県内であまり進んでいない時代から、県が播但連絡道路を県道路公社の有料道路事業により先駆的に取り組まれたことを私は理解していますが、北近畿豊岡自動車道が無料で通行できるのに、なぜ播但連絡道路は有料なのかとの声が多くあります。姫路花田-神崎北間の開通から約40年の歳月が経過した今日、改めて兵庫県の有料道路事業で整備をしたこと、国の直轄事業で整備をした無料道路とは制度的に異なることを、県民に分かりやすくPRする必要があると考えます。

そのような中、県は、播磨臨海地域道路の一部として、播但連絡道路南伸部を有料道路事業で取り組もうとしています。

そこで、この南伸部をどのような考えで有料道路事業として取り組もうとしているのか、当局のご所見を伺います。

2 道路整備の考え方の周知について

トンネル工事を含む道路改良工事、あるいは歩道整備の考え方が、バブル期以前と大きく変わったことが、事業を進める時に住民理解を得られないことが多くあります。

例えば、以前は交流ふれあいトンネル・橋梁整備事業の名目で、トンネルや橋梁工事が、交通量などから算出される経済効果において数値が小さくとも、採択の要件ではなかったことから、整備出来ました。歩道整備についても然りで、自転車と歩行者の安全確保をする、自転車歩行者道の整備ではなくて、自転車と歩行者を分離して自転車は車道を走らす等、整備の考え方が大幅に変わっています。

県道三木宍粟線の福崎町内を例にとって説明しますと、加西市に隣接する大貫地区は両側歩道(約 3.5m)で約8年前に整備をされました。播但連絡道路以西の市街地部については、幅員約2.0mの両側歩道で整備済みで、福崎町域で最も西の西谷地区の西谷交差点より西側区間は歩道が未整備で、その西側の姫路市夢前町では久畑交差点以西で約2.5mの片側歩道が概ね整備されています。また、西谷地区では、県立夢前高校生の自転車通学経路となっており、以前から歩道整備が要望されていました。今回の約1.5kmの区間のうち、まず、夢前町境の約900mについて、自転車の安全対策として、道路法面を起こして、路肩を拡幅し、自転車の通行空間を確保する。旧道(現町道)のある約600mの部分は、その後整備に着手するという内容です。県土整備部の整備の考え方そのものは理解できますが、連続する、しかも同一町内での今回の整備は中々納得できるものではありません。

社会基盤整備プログラムについては、来年度に改定予定と聞いています。道路整備の考え方も併せて県民に周知徹底すると同時に、福崎町西谷地区のように、これまでの連続する前後の区間とあまりにも異なる場合には例外とするなどの検討があっても然るべきと考えますが、ご所見を伺います。

 

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