向山 好一議員が質問(予算審査・公安委員会)

第343回定例県議会 予算特別委員会 <公安委員会>

 

質問日:平成31年3月6日

議員名:向山 好一委員

 

1 神戸北警察署の改築について

私も頻繁ではないけれど管内の警察署である神戸北警察署に行くことがある。その際に、駐車場が余りにも狭いので満車で停めるところがなく空きをまったり、諦めて出ようと思ってもUターンする場所もなくバックで出るしかない。北署は坂道の真ん中にあるので見通しが悪く非常に危険な思いをしている。交通安全を司る警察署が事故を誘発させているのではないかと疑問を感じている。

さらに、建屋は老朽化が激しく来訪者へのイメージが悪いばかりか危機管理ができているのかと思わざるを得ない状態にある。

神戸北署が開設された時期は昭和50年4月、その当時の定員は71名。しかし、現在は146名と倍以上の定員になっている。人員が倍以上ということは業務量も倍以上になっているにもかかわらず、建屋と駐車場は同じってどういうことなのでしょうか。もちろん、相談件数も平成26年の1,022件に対し平成30年は1,578件と5割増しになっている。しかももちろん耐震構造になっていない。こんな状態を一刻も早く解消しなければいけない。

神戸北署は建替え対象にはなっているようだが、いったいいつに完成させるおともりか、お考えを伺う。

 

2 カード詐欺にあった被害者の特殊な例への対応について

(1)刑事責任の所在について

1年ほど前に私の友人から深刻な相談を受けた。その内容は、ある女性が当時恋愛関係にあった男性からクレジットカードの表面と裏面をスマホで写真を取られ、その画像に映っている「氏名、カード番号、有効期限、個人コード番号」をもとに、その彼女になりすまし、ネット販売でアマゾンギフトカードを何と200万円、決済は彼女のカードで、送付先は自分に届くようにしてまんまとだまし取ったということ。

普通に考えれば男性のやったことは詐欺であり窃盗であるはずにもかかわらず、警察の判断は直接の被害者はアマゾンになり、彼女がいくら訴えても捜査も刑事責任を問うこともできないと言われたという。

私は最初、それは警察がおかしいと思った。それが本当なら彼女は泣き寝入りをするしかないではないかと。被害にあった人が苦しい思いをして、被害を与えた人は無罪放免なんておかし過ぎると。念のため申上げるが、私は警察の判断を批判してるわけではない。というもの、その話を聞いて、私は複数の法律の専門家の弁護士の友人に聞いてみたところ、それは刑事を問えるとう者と問えないという者に分かれた。つまりこれは法律の隙間、グレーゾーンではないかと感じた。

あらためて、今申上げた事例では県警として刑事責任は問えないとの判断なのか伺う。

 

(2)カード決済の厳格化について

そもそもこのような悲劇が起こった一因は、ネット通販の決済方法にもある。クレジットカードも銀行のキャッシュカード並みに現金引き落としを伴うのもにもかかわらず、全て印字されている情報のみで決済できてしまう。キャッシュカードでは個人しか知りえない暗証番号が必要なのにクレジットはその必要がない。

こういった犯罪を防止するためにも国に働きかけるなどして、カード決済の厳格化の制度化を行うべきではないか。お考えを伺う。

 

3 御代代わりと運転免許証の印字の関係について

平成という元号から新たな元号へと変わる時期が近づいてきた。現在の運転免許証は、生年月日も交付日も有効期限もすべて平成、つまり元号表記になっている。それが、この御代代わりを契機に西暦と元号併記に変わると聞いている。

そこで数点確認したいのだが、

 

(1)元号・西暦表記の選択制について

そもそも警察庁は外国人ドライバーの増加に対応して西暦表記に変更することを考えていたが、意見公募の結果を踏まえて併記に変更した。つまり、西暦表記にしてほしい人、元号表記を希望する人、併記がいいと思う人などさまざまいることを考えれば、選択制にしてもいいのではないかと思われるが、それはできないのか。

 

(2)表記変更の時期について

表記の変更日はいつになるのか。元号が代わるのは5月1日、その日は「即位の日」で国民の祝日、10連休が話題になっているとおりその後もしばらく休日・祝日が続くが、免許更新センターの稼働基準からすると5月7日なるのか。「生前退位」というこれまで経験したことのない事態によって起こるこの「おめでたい日」に免許更新が出来るようにはできないか。

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