上野 英一議員が質問(病院局)を実施

平成30年度決算特別委員会 病院局

質問日:令和元年10月17日

質問者:上野 英一 委員

 

1 加古川医療センターの経営方針について

病院事業の運営にあたっては、病院構造改革推進方策に基づき、「より良質な医療の提供」、「安心してかかれる県立病院の実現」、「自立した経営の確保」、「安定した医療提供体制の確立」を基本理念としたうえで、県民から信頼され、安心できる病院づくりに努められています。また、はりま姫路総合医療センター(仮称)の整備や、西宮病院と西宮中央市民病院との統合再編、がんセンターの建替整備など、新たな医療体制提供に向けた取組を進められており大いに期待するところです。

さて、その中で病院別の利用状況や決算状況を見ますと、加古川医療センターの経営状況が気にかかるところです。説明には一部診療科の医師減少による減収とされており、医師の確保が大きな課題となっています。

建設当初から交通アクセスの問題など、立地場所について危惧をされていました。加古川市内には、加古川西市民病院と加古川東市民病院を統合した加古川中央市民病院が市内中心部にあります。また、東播磨南北道路が完成しますと北播磨総合医療センターの利便性が高まり、利用者の減少が懸念されるところです。また、2022年の上期に開設予定のはりま姫路総合医療センター(仮称)は、姫路駅に近接しており、加古川医療センターを取り巻く環境は厳しさを増していくのではないかと考えられます。

そこで、医師確保や交通アクセスのことも含め、加古川医療センターの今後の経営方針について伺います。

 

2 粒子線医療センターの展望について

次に、気にかかることに粒子線医療センターがあります。当センターは粒子線治療において、国内での画期的・先駆的役割を果たしてきました。しかし、これまでにも、我が会派の前田議員が度々指摘をしてまいりました。現在国内に23か所の粒子線がん治療センターがあります。関西には当県の2施設を含めて6施設あり、隣の岡山県にもがん陽子線治療センターが開設されています。また、鹿児島県には「リゾート滞在型陽子線治療」を提唱するメディポリス国際粒子線治療センターがあります。前田議員が言うように医療ツーリズムという考え方もあるかもしれませんが、県立病院としての役割を考えるとそういう訳にもいかないと考えます。そこで今後の経営も含めたうえでの展望をお聞かせください。

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