農業農村整備事業に関して農林水産大臣に要望 を実施

農林水産大臣 鹿野 道彦 様
兵庫県議会民主党・県民連合議員団
幹  事  長  中 田 香 子
政務調査会長  永 富 正 彦

 

農業農村整備事業に係る要望

 貴職におかれましては、日本の農林水産業の振興、農村・漁村の発展について日夜ご尽力いただいておりますことに感謝を申し上げます。
 また、このたびの新たな食料・農業・農村基本計画、とりわけ戸別所得補償制度や一括交付金制度は新たな農業への転換、未来への期待と展望を与えるだけでなく、真に必要な農業生産基盤や施設の整備、維持補修に、効率的な事業執行をもたらすものと確信いたします。しかしながら、農業農村整備事業の大幅な予算の削減は、兵庫県が真に必要な事業費を積み上げた必要額を大きく下回っている状況にあります。
 さて、兵庫県の農業農村の整備につきましては、国の支援のもと、ほ場の大区画化などの農業生産基盤、農業集落排水などの生活環境基盤の整備に積極的に取り組んだ結果、農業の近代化と生活環境が飛躍的に改善されました。しかし、主に昭和40年代から整備されたこれらの土地改良施設の多くは耐用年数を迎え、県内各地で老朽化、機能低下が見られ、営農の観点だけでなく、地域の安全・安心の観点からも、計画的な改修が強く求められています。
 特に本県には、1万7千㎞に及ぶ用排水路、700箇所以上のポンプ施設等をはじめ、全国一の4万3千箇所にも及ぶため池等を保有しており、その適切な維持・保全が、農業の発展には不可欠であります。しかし、今年度の本県農業農村整備事業費は、国の繰越予算を含めても対前年比55%の状況にあり、来年度はさらに減額となる見通しがある中、震災で悪化した財政等の改善を図る行財政構造改革を進める本県の状況等も勘案すると、今後の計画的な補修、更新が困難な状況にあります。
 つきましては、兵庫県の農業農村整備に係る現状を斟酌いただき、下記の農業農村整備事業に係る予算の確保等について格別のご配慮をいただきますよう、お願いいたします。

  1. 平成23年度予算編成においては、ため池、農業用水路などの適切な維持・保全が可能となるような予算確保への配慮を要請します。
  2. 農山漁村地域整備交付金については、特に緊急に補修・更新が必要な箇所への対応農山漁村地域整備交付金については、特に緊急に補修・更新が必要な箇所への対応等のためにも、今年度補正予算による十分な追加配当への配慮を要請します。等のためにも、今年度補正予算による十分な追加配当への配慮を要請します。

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