迎山 志保議員が質問(予算審査・企画県民部②)

令和2年 令和元年度予算特別委員会(企画県民部②)

 

日 時:令和2年3月6日(金)

質問者:迎山 志保 委員

 

1 地域の見守り体制強化について

兵庫県内では神戸連続児童殺傷事件が発生した平成9年頃から市町、県警、関係機関の協力により『子どもを守る110番の家・店・車』事業が展開され、現在、県下にはそれぞれ家57,920か所、店18,701か所、車26,943台とかなりの協力を頂いている。110番の家は市町教育委員会、防犯協会、PTA等設置主体が様々であるという状況からも、これら子どもを守る110番の活用の状況把握が困難であるが、平成26年2月定例会の質問に際し、我が会派の藤井議員が調査した結果、平成25年中の駆け込み件数は101件。うち迷子が大半を占めていた。犯罪抑止力には確実に繋がっているものの、地域の安全対策として更なる有効活用はできないだろうか。

2019年の刑法犯認知件数は前年比8.7%減であった。中でも今回注目したのが27.3%減った車上狙い。駐車監視機能付きドライブレコーダーの普及も影響しているのではないかと推察している。防犯カメラを集中的に設置した加古川市についても、県平均より大きな犯罪減少率となっている。

そこで、今年度もその体制強化が図られる『こども110番の家・店・車』であるが、効果的な運用という意味では、それぞれに設置されているカメラの利活用にも踏み込んではいかがかと思うが、ご所見をお伺いする。

 

 

2 青少年のインターネット依存防止対策について

厚労省の調査によるとインターネット依存が疑われる中高生はこの5年でほぼ倍の93万人。依存の疑いがある中高生は7人に1人。また、日本初の「インターネット依存外来」を開設した(独)国立病院機構久里浜医療センターを2016年~17年に受診した人の約90%はゲーム関連だと言われており、ゲーム障害については昨年WHOが新たな精神疾患の一つと認定したことも話題となった。インターネット依存は日常生活や学業に支障が出るばかりか、犯罪に巻き込まれたり、あるいはゲームの課金目的で犯罪に至ったりと、その影響は計り知れない。今年に入って香川県議会がネット・ゲーム依存症対策条例案を発表し、全国的にも賛否両論、物議を醸している。兵庫県は人とつながるオフラインキャンプなど先進的な取り組みを積極的に進めてきたが、近年のインターネット利用の低年齢化、拡大傾向にどう対応していくのか大きな課題である。

 

(1)県下市町におけるインターネット利用対策状況について

まず、県下市町におけるインターネット利用対策の状況であるが、当局におかれては、来年度もインターネット依存防止対策の推進事業やインターネット利用基準作成遵守支援事業などを予定されているが、市町におけるインターネット利用対策の現状、対策についてどう把握されているのかお伺いする。

 

(2)県におけるインターネット依存防止対策について

次に、県で実施されている人とつながるオフラインキャンプについての実施状況と成果、また、それらの取組をつうじた県のネット依存に対する認識や今後の展開についてもお聞かせ願いたい。

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