前田 ともき議員が質問(企業庁)を実施

令和3年度決算特別委員会 【企業庁】

質問日:令和4年10月17日(月)

質問者:前田 ともき 議員(ひょうご県民連合)

 

1 ㈱夢舞台売却への備えとホテル経営会社の公募

企業庁は割安な家賃、賃料繰延、短期貸付などで㈱夢舞台へ経営支援を行い、直近決算では11Mの債務超過。今後の支援は増資で対応すべき。

一つ目は、株主責任の明確化。

自治体にホテル経営はできない。

そのため、従来から100%子会社化し、売却への備えを提唱している。

兵庫県の株式保有は83%であり、経営支援をしても17%は他の株主がその果実を享受してしまう。

市場価格100億なのに130億でリースバックした場合、差額30億の17%、5.1億円分は兵庫県以外の株主が得した結果。今後も県・企業庁が支援するたびに17%は外部流出。

二つ目は、売却時の税務メリット。

繰越欠損金は10年間繰り越しでき、損益通算できるなど買収側からすると税務上のメリットがあり、売却価格を増加できる可能性があります。

従って、㈱夢舞台には適正な家賃・費用を請求し、赤字・CFに困窮した場合は増資/デットエクイティスワップで対応すればよい。

最後に、土地建物売却でホテル経営会社となった㈱夢舞台を県が保有継続する意義はあるのだろうか。世界的なホテル経営の潮流は運営・経営・所有の分離であり、経営委託を㈱夢舞台に限定する必要はない。完全固定賃料方式や最低保証賃料+GOP営業利益など各種条件でホテル経営会社を公募してはどうか。

リゾートホテルのネックは人材採用と開発資金であり、㈱夢舞台の買収なら既存人材も活用できるため、民間専業の参入も十分ありえる。

プロ経営によるホテル収支の向上で企業庁保有の土地建物評価額を上昇させ、売却に向けた足がかりをつけるべきと考えるが如何か。

 

2 シェフインレジデンス×御食国=万博で世界に誇る食の夢舞台へ

ミシュラン数世界一の日本。

淡路島は御食国で世界の食の中核であるべきだが、その力を活かし切れていない。

食の都はバスクではなく、淡路であるべきだ。

そこで提案したいのが、シェフインレジデンス。

著名シェフに各1か月滞在してもらい、グランドニッコー淡路でポップアップレストランを運営する。

シェフのメリット:

イケてるシェフは常に産地を訪れ、生産者と語り、研究開発をしている。

食材の宝庫での滞在により、シェフは大きなインスピレーションを得る。

予約困難店は新規客の予約は不可。

常連でも最短で予約できるのは2年後もざら。

移転増床ではリスクが大きいが、期間限定なら大きい厨房・客席でチャレンジが可能。

淡路島のメリット:

いい食材は地元を通らずに築地・高級レストランへ直接流れるだろうが、現地の人にしか知られてない

食材は御食国にはまだあるはずだ。蟻を食材に使う、世界一のレストランNOMA。

よく知られる食材もシェフの斬新な発想で輝きだす。

食材開発や島内レストランへのレシピ共有化でアジアのバスクへの道筋を。

著名シェフを通じて富裕層を呼び込み、美食を強みに日帰り観光からの脱却と観光消費の拡大を図る。

グランドニッコーのメリット:

収益の改善には建物スペックからみて割安な約2万円の客室単価向上とレストラン売上の拡大が必要。著名シェフの月替わりレストランはこの両方を解決する起爆剤となる。

コースは5万円以上、粗利の高いドリンク売上は跳ね上がり、食材ロスはゼロでレストラン収益は急上昇。ディナーで集客し、宿泊につなげる。予約殺到の場合には宿泊セット販売で総売り上げ向上。

チャリティオークションを実施し、一部を生産者・フードバンクへ還元します。

ノーマとマンダリン東京コラボは2000席に対してキャンセル待ち6万件。

グランドニッコー淡路は世界に誇る食の夢舞台となる。

ホテル売却の際、その価格はCFと金利に左右される。

しかし、世界一のオーベルジュは経済価値だけではない付加価値、所有欲を刺激してホテル事業の高値売却に寄与する。

スケジュール:

2023年:RED U-35やCHEF-1、ワールドシェフ王などの料理人コンテストと連携し、優勝者は月間料理長に就任。コンテスト放映を通じて全国に食の夢舞台を周知、兵庫DCとのコラボ。テロワールを食抜きに語るなかれ。

2024年:ゴエミヨやミシュラン、ゲーテやdancyuなどのグルメ雑誌やぐるなび・食べログなどと連携し、国内著名シェフのポップアップレストランを運営し、全国のグルメ・富裕層を集客。

2025年:世界のスターシェフがシェフインレジデンス。

各国要人が万博会場からクルーザーやヘリで淡路に来島し、御食国とスターシェフとのマリアージュに世界が熱狂する。「いただきます」は「あなたの命を私の命にさせていただきます。」という感謝の気持ち。いのち輝く未来社会のデザインにピッタリのテーマだ。

万博はアジアのバスクとして世界に発信する絶好のチャンス。

シェフインレジデンスを実行するのは今、御食国淡路で実行すべきと考えるがどうか。

 

3 サンパルビル再開発保有床の売却

新ビルへの権利交換後の保有床は約300㎡。

ざっくり、資産価格を試算すると。

築23年の神戸国際会館はJR三宮徒歩3分で坪26,788円で賃貸募集。

新築で賃料1割増し、90.7坪×29.466円=月額家賃267万円

NOI利回りではなく、新築駅近ビルで表面4%としたら、保有床は最低でも約8億円以上の価値あるのではないか。

企業庁は情報発信や交流機能として有効利用する計画です。

私の有効活用の定義は資産価格・費用・逸失利益を超える価値を生み出すことだが、役所がいう有効活用はスペースを単に埋めただけの場合が多い。新築・駅近ビル、8億の資産、月額家賃267万円に資する事業上の必要性は無く、経済合理性の観点から売却すべきである。

資産価格は金利とキャッシュフローで算定される。世界的にも低金利な日本の不動産はイールドギャップが取りやすく、資産の高値売却は今がチャンスと

考えるが如何か。

NEWS

一覧を見る