中田 英一議員が質問(予算審査・まちづくり部)

質問日:令和5年3月8日(水)

質問者:中田 英一 委員

 

1 市街化調整区域における土地利用の促進について

(1)区域区分の見直しについて

人口減少が進む中、地域の活力維持が必要。

県においては、市街化調整区域においても特別指定区域制度や地区計画制度等を活用し計画的なまちづくりを図ってきた。

昨年度、市街化調整区域等の土地利用の推進方策について有識者等の意見を聴取する「兵庫県土地利用推進検討会」を設置し昨年4月に報告書が取りまとめられた。

報告書では、令和7年度の都市計画区域マスタープランの見直しに向け、今年度から都市計画審議会に専門委員会を設置し、市町の意向も踏まえ、区域区分の要否を含めた検討を進めることとしている。

そこで、県として、区域区分の廃止について、どのような場合に廃止し、これにより地域にどのような効果が見込めると考えているのか、当局の所見を伺う。

(2)開発許可制度の弾力的な運用について

県で区域区分の見直しの検討を進めているが、法律上、区域区分が廃止できない地域や、現行の区域区分制度を維持する意向の市町もあると考える。

区域区分を維持した場合であっても、地域活力の維持に資する土地利用は進めるべきであり、そのためには、開発許可制度の更なる規制緩和・運用の弾力化が必要と考えるが、当局の所見を伺う。

 

2 地球アトリエ構想について

大規模な箱物を計画廃止し、「サンダリーノの里」(仮称)として園路や楽描きウォール等の整備と、「風の庵」のテラス拡充にとどめることとなった。30億円から約3千万円に削減したと聞けばコストカットと思えるが、3千万円だけ聞けば大きな金額である。大切なのはそれが有効に使われる県民のためになることである。

すなわち使われなければ無用の長物となる。

地球アトリエ構想の時点から主張してきたが、運営について見通しが明確でないように感じる。未だに特定の財団での運営を想定しており、そこにはご高齢の方や実働が想定されない名誉会員的なポジションの人物が目立つ。

そこで地球アトリエ構想の変更について、予算以外に何がどう変わったのか、改めて伺う。

 

3 県営住宅地の敷地内における中低木の所有と管理の整理について

地元で県営住宅敷地内の木の枝が風で折れ同じく敷地内の駐車場に止めてあった住民の車を破損させるという事故があった。

誰が責任を負うかが問題になったが、その際に、県営住宅敷地における、木の管理権限について明確な整理がなされていないことが判明した。

台風などの被害の予見できない自然災害によるものであれば、所有者や管理者にも責任が原則的に生じないが、例えば木が折れかかっているのを管理者が知っていたという状況であれば、管理者は管理責任と権限、事故の予見可能性があったことから責任を負わなければならなくなるかもしれない。

現在県営住宅においては「中低木の管理については自治会が行う」旨の内規があると聞いているが、管理委託契約の有無や費用の問題などが整理できていないと感じるため、この際整理すべきと考える。

当局の所見を伺う。

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