前田 ともき議員が質問(公安委員会)

質問日:令和5年3月6日(月)

質問者:前田 ともき 委員

 

1 信号機の大規模更新に合わせた高機能化(5G・カメラ・センサー)

我が会派は信号機のLED化を訴えてきた。100億の投資で大更新。

メーカー都合とはいえ、喜ばしい。

設置費用を考えると、機能強化はLEDだけでいいのだろうか?

信号機を交通整理だけではなく、データ・通信の収集基地として再定義できないだろうか。

まずは、5G基地局。

スマホ・ネットは県民の必須インフラであり、5Gエリアの拡大が必要。

しかし、地価の高い都市部や高所がない郡部には基地局の適地がない。

信号機にJタワーや住友商事のインフラシェアリングを設置することで、兵庫県下で低コストに爆速で5G化が進むのではないか。また、信号機部分の賃貸で収益も獲得できる。5G機能は高度な交通制御、画像転送にも活用でき、未来を見据えて積極的に整備していく分野だ。兵庫県は5Gアンテナ基地局等設置ワンストップ窓口を設置したが、実績はまだない。更新予定の信号機も掲載し、事業者への積極的な情報提供・協定締結などにより、更新時に5G基地局を設置するようすべきではないか。

次にネットワーク対応型防犯カメラ。

交差点状況がリアルタイムで把握でき、交通効率の向上や事故の半数を占める交差点事故の防止に向けた取り組みに活用できる。画像認識による見当たり捜査の支援、エッジ処理が進み、ネットワークコストも相当安くなった。都市部を中心にカメラ機能も合わせて搭載すべきではないか。

最後に自動運転のインフラ。

自動運転の技術的課題に信号認識がある。車載カメラでの認識がメインで進むが、天候などで不安定さが残る。交通量の多い都会では信号からの配信による二重系統での信号認識が必要だ。また、盲目の人にも交通状況を音以外で通知する仕組みも可能だ。

信号機を新しい公共財として再定義し、今後の様々な利活用を図っていくためにはこの大規模更新に合わせて機能を追加していく必要があると考えるかどうか。

 

2 武力攻撃事態の警察の役割と対処能力

ロシア侵攻に台湾有事。日本が武力攻撃を受けるリスクを1段階上げる必要がある。

兵庫県国民保護計画。

県警が担う役割が薄い、大規模、多発攻撃を受けるリスクを過小評価しているのではと感じる。武力攻撃事態等における警察の役割は交通規制や避難が中心となっている。しかし、自衛隊だけで対処できない場合、大規模に武力で即応できる県警の役割は大きい。小規模な武装勢力であれば、銃器対策隊やSATで対応できるかもしれない。

しかし、海外の軍隊も想定し、訓練しているのだろうか。対物ライフル、マシンガンなど特殊銃などは十分に配備されているのか。神戸空港に侵入され、SAT、自衛隊が即応できない場合、県警による具体的な作戦立案や十分な練度まで訓練等行っているのか。原発では銃器対策か部隊がサブマシンガンや防弾車両などで24時間警備に当たる。有事発生時には発電所だけでなく、水道、鉄道にダムなど生活関連等施設にも拡大させて警戒に当たる必要性が出てくるが人員は十分かつ柔軟に対応できるのか。

SATは8都道府県に配備されているが、港湾・電力など重要インフラの多い兵庫県で大阪SATだよりで対応できるのか。

国民保護計画における、海上保安庁、消防との共同訓練は十分な水準の練度に達しているのか。

これら指摘を踏まえた、武力攻撃事態の対処能力と改善点について伺う。

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