地域医療のあり方・都市鉱山からのリサイクルに関する政策調査会を実施

平成24年3月19日の午後、神戸大学へき地医療講座で特命助教授を務め、現在さいたま市民医療センター内科診療部長の石田岳史氏と、神戸山手大学教授として環境教育等に取り組んでいる中野加都子氏を講師に招いて講演並びに意見交換を行いました。
石田氏は「地域医療のあり方」に関する講義の中で、「今後は“少産多子”の社会に入り、現在のへき地は日本の未来予想図となる」と前置きしたうえで、「家庭医やかかりつけ医は充実してきたが、地域の中核病院で総合内科を担う総合医が不足している」と課題を提示し、「各専門医がチームになって総合診療をしていく体制が求められる」と述べました。また限界集落における医師不足に関しては、「最寄りの家庭医と中核病院などを結ぶ巡回バスを公的資金で走らせるべき」などと提案されました。
中野氏は「都市鉱山からのリサイクル」の講義の中で、「金・銀・銅等に関する輸入量から輸出量を差し引いた、日本国内に存在するレアメタルの「埋蔵量」は、世界最大と説明したうえで、日常的に使用する携帯電話の中に存在するレアメタルを回収・抽出することが大切であると述べ、そのために回収に係るコスト・採算面の課題を解決しつつ、個人情報の流出の防止を図りながら小型家電のリサイクルを進めるべきと訴えました。

NEWS

一覧を見る