中田 英一議員が質問(公安委員会)を実施

令和4年度決算特別委員会 【公安委員会】

質問日:令和5年10月10日(火)

質問者:中田 英一 委員(ひょうご県民連合)

 

1 バイパスや主要道路の迂回防止について

道路管理者の計画において通過交通車両が通るべきとされている幹線道路で、信号機によって度々停止することを回避するため、いわゆる生活道路と呼ばれる道を抜け道として使用するケースが散見される。

こうした道路の多くは歩道やガードレールなどの設備もなく、道幅も狭いため、抜け道を選択するほど急いだ車両が通過するのは大変な危険を伴うことも多い。

こうした車両による危険を回避するため、抜け道の拡幅や歩道・ガードレールの設置、あるいはゾーン30の指定などの手立てを講じることも考えられるが、まずもって車両を計画通りに幹線道路を走らせる工夫が大切だと考える。

すなわち、主要道の車両がスムーズに流れるよう主要道の青信号は長く、脇道からの信号は短く点灯させ、幹線道路の車両の流れを阻害しないような設定が必要であると考える。

これは、例えば幹線道路ではおそらく県警本部で集中管理をされているため、スムーズな運用になっていると感じるが、生活道路については先に述べたような抜け道通行により歩行者の安全に危険が及ぶ可能性もある。

そこで、まずは、安全と円滑の観点から幹線道路と生活道路における警察の考え方を確認し、さらには幹線道路以外の信号機の設定(道路)について、信号機の故障による設定の乱れの可能性も含めてどのように対応されているのか、所見を伺う。

 

2 駐在所のネットワーク環境の整備について

地方に住み込みで勤務し、当該地域の犯罪等あらゆる警察事象の対応から、地域のみまもりなど幅広い業務を担って頂いている駐在所であるが、専用の県警ネットワークに接続できる環境の整備が追い付いておらず、各種警察相談から交通事故や遺失物処理など、即時報告が求められる事案が発生すれば、都度最寄りのネットワーク環境まで移動し報告しなければならない状況となっている。

日々の業務報告のためにネットワーク接続可能な本署や拠点交番等へ行かねばならず、地域に根ざした活動が想定されている駐在所員にとって矛盾が生じている。

ネットワーク環境をどのように整備していくのか。費用もかかるが、警察署・交番等の再編に引き続き、検討される駐在所の再編のなかでは整備して頂きたいと考えるがどうか。

また、報告しなければならない事項の精査やタイミングの調整、例えば週に一回まとめて報告できるようにするなどの柔軟な対応により、駐在所員の負担や地域の空白時間を減らす工夫も必要ではないかと考えるが、あわせて伺う。

 

3 アスリート盗撮について

スポーツ庁は令和4年7月、侮辱罪の法定刑引き上げにともない、スポーツ大会等でアスリートが性的意図を持って写真・動画を撮影されたり、アスリートの写真・動画がインターネット上に性的意図を持って掲載されたりする事案(「アスリートへの写真・動画による性的ハラスメント」)について対策を講じる通達を行った。

本年成立した性的姿態撮影等処罰法では、競技服を着ているアスリートやチアリーダー等については性的姿態等撮影罪に該当する内的動機があったとしても、構成要件に該当しないこととなったが、京都府では県の迷惑防止条例違反として、アスリート盗撮の被疑者を書類送検している。

Z世代の夢を応援する我が兵庫県は、各種競技場やスタジアムを有するスポーツ立県という立ち位置でもあることから、こうした犯罪を単なる倫理違反とするだけでなく、条例違反として取り締まるとともに、そうした対応を積極的に周知することで、安易な動機でこのような行為に走る者を抑制し、被害者を出さないよう努める必要があると考えるが、県警の対応について伺う。

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