黒田 一美議員が質問(予算審査・公安委員会)

質問日:令和6年3月7日(木)

質問者:黒田 一美 委員

1 SNSに起因した子どもの性被害防止対策について

ここ数年、子どもがSNSに起因した性犯罪に遭う件数が増加傾向にあります。県下での2023年中の被害件数は90件であり、対前年比で1.5倍以上となっております。犯人は、判断能力が未熟な子どもにつけ込み、児童ポルノや青少年愛護条例違反に及ぶことが多いようであります。

子どもの被害が増加している背景には、2018年から性被害の相談を専門に受け付ける「性犯罪被害110番」を24時間対応とし、相談体制を充実させたことで件数の把握につながっていることも要因の一つかもしれませんが、やはりスマートフォンの所有の低年齢化が進んだこと、また、コロナ禍によりSNSの活用が増えたことにあると考えます。最近では、性被害にかかわらず、SNSの世界が犯罪の温床になっているとも言えます。

このような中、県警では昨年、X(エックス:旧ツイッター)上のサイバーパトロールにAIを導入しております。闇バイトの募集や違法薬物の売買での監視にも活用されておりますが、子どもを狙った児童ポルノ画像の取引や犯人からの誘い込みなどの不適切な投稿に対して効率的に警告を行う取組を始めています。膨大な情報が飛び交うSNSの世界においては、大人の目が行き届く範囲にも限界があり、効果が期待されるところです。

そこで、AIを導入したサイバーパトロールの運用状況を含め、子どもの性被害防止対策の取組状況について、お伺いします。

 

2 兵庫県警硬式野球部「県警桃太郎」の活動と成果について

約7年前になりますが、「県警桃太郎」が全日本クラブ野球選手権大会や近畿クラブ野球交流大会など多くの試合に出場したことで、兵庫県警の存在を広く知らしめ、警察官を希望する若い世代の発掘にも大きく貢献すると思われることから、平成27年度の決算特別委員会でその活動状況について質問したところです。

現在、全国の警察本部で硬式野球部があるのは、兵庫県警と警視庁しかありません。柔道や剣道では、警察官の選手が出場している機会をテレビで見ることはありますが、警察官の野球選手がいること自体、認知度は低いと思います。しかしながら、社会人野球に詳しい人の間では、注目を浴びているとも聞いております。

前回、決算質疑で取り上げた後も、「県警桃太郎」の活躍ぶりはホームページなどで目にしており、昨年8月には近畿クラブ会長杯で優勝するなど、大変頼もしく感じているところです。また、大会も近畿地区のみならず、関東を中心とした全国での大会にも数多く出場しており、「県警桃太郎」が活躍することで、兵庫県警を大いにPRすることができます。警察官で構成される有志のクラブチームとはいえ、警察官を目指す若者への発信にもなり、より多くの優秀な人材の確保にもつながるものと考えております。

「県警桃太郎」のホームページにも、入部するには「まずは、警察官採用試験を受験してください」、入部の条件として「採用試験に合格して兵庫県警察の一員になれば、入部することができます」とアピールし、若者の受験意欲への向上に貢献しているのではないかと考えます。

そこで、ここ数年の「県警桃太郎」の活動状況と成果をお聞きするとともに、それに対する県警の支援、今後の展望についてお伺いします。

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