◆14年6月定例会  議案に対する態度と考え方

概要 代表質問  議案に対する態度と考え方  討論

14年6月定例会

■請願(主なもの)

<請願番号>

第117号

<件名>

憲法9条を壊し、日本を海外で戦争する国へとつくり変える集団的自衛権行使を容認する閣議決定や立法を行わないことを国に求める意見書提出の件

<会派態度(委員会での議決結果)>

採択に反対(不採択)

<会派としての考え方>

1 内閣による憲法解釈について、内閣みずからが諸情勢の変化とそれから生ずる新たな要請を考慮し、変更する余地があることは、法令解釈の基本に照らし否定しない。しかし、その余地は、いかに諸情勢の変化とそれから生ずる新たな要請があったとしても、従来の解釈との整合性が図られた論理的に導きうる範囲に限られ、内閣が、便宜的、意図的に変更することは、立憲主義及び法治主義に反し許されない。

2 立憲主義及び法治主義の基本に照らし、集団的自衛権の行使について、憲法第9条に違反し許されないという内閣の解釈を、正面から否定し、集団的自衛権の行使を容認する解釈に変更することは許されない。

3 また、このような重大な憲法解釈の変更については、内閣として決定する前に、十分な国民的議論を尽くした上で、決定されるべきという観点から、安倍内閣の議論の進め方は、民主主義のプロセス上、問題があると考えるものの、十分な議論が尽くされていない現状の中で、「憲法9条を壊す」「日本を海外で戦争する国へとつくり変える」という一面だけを捉えた考え方で、集団的自衛権行使容認に一方的に反対する請願趣旨には賛同できない。

4 ただ、我が会派としては、今後さらなる国民的議論の喚起を求めつつ、その推移を注視していくべきと考えることから、「継続」を主張する。なお、結論を出す必要があるのであれば、「不採択」を主張する。

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意見書(主なもの)

<意見書案>

第77号

<件名>

粒子線医療に対する公的医療保険の早期適用を求める意見書

<会派態度(委員会での議決結果)>

賛成(可決)

<会派としての考え方>

1 がんは、長年、日本人の死因の第一位を占め、生涯でがんに罹患する確率は2人に1人と推定されるなど、国民病とも呼ばれる病である。

2 近年、注目を集めている粒子線治療は、放射線によるがん治療の    先端を行く治療法であり、特に、粒子線治療のうち重粒子線治療は、日本が世界に先駆けて実運用に成功した治療法として、日本が世界をリードする数少ない治療技術の一つである。

3 現在、我が国には、重粒子線と陽子線の両方で治療ができる世界 初の施設である兵庫県立粒子線医療センターをはじめ、粒子線治療施設が11ヵ所存在し、世界で一番多い施設数となっている。

4 国は昨年6月に策定した「健康・医療戦略」において、重粒子線がん治療装置の小型化・高度化に関わる研究開発や海外展開の推進をめざすこととしており、粒子線治療のさらなる普及が期待されている。

5 一方で、粒子線治療は、先進医療として保険診療との併用が認められているものの、一般の保険診療と共通する部分を除き、先進医療に係る部分は全額自己負担となるため、患者の経済的負担は非常に大きく、粒子線治療の普及を妨げる要因の一つとも言われており、必要かつ適切な医療は基本的に保険診療により確保するという国民皆保険の理念を踏まえた公的医療保険適用への早期の移行が必要である。

6 よって、粒子線治療の普及を図り、がん患者の経済的負担を軽減するために、粒子線治療に対する公的医療保険が早期に適用されるよう強く要望する意見書案に賛成する。

 

県議会ホームページでは、すべての議案に対する会派態度をご覧いただくことができます。(別ウィンドウが開きます)

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